あつぎ内視鏡・内科クリニック 〒243-0018 神奈川県厚木市中町3-12-1 厚木国際ビル7F TEL:046-223-4976

胃もたれ

症状

食べ過ぎたり・飲み過ぎたりした時や、脂っこいもののような消化の悪いものを食べた時などに、胃が重く不快に感じることがあると思います。人によっては苦しさや消化不良を感じる場合もあります。これが「胃もたれ」の症状です。
通常、このような症状は一過性のもので、時間の経過とともに改善するものですから様子をみておくのもよいでしょう。しかし、こうした症状がすぐによくならず、長く続いたりくり返したりするようであれば、医療機関を受診してみることをおすすめします。

原因

食べ過ぎたり・飲み過ぎたりした時や、脂っこいもののような消化の悪いものを食べた時などに、胃が重く不快に感じることがあると思います。人によっては苦しさや消化不良を感じる場合もあります。これが「胃もたれ」の症状です。
通常、このような症状は一過性のもので、時間の経過とともに改善するものですから様子をみておくのもよいでしょう。しかし、こうした症状がすぐによくならず、長く続いたりくり返したりするようであれば、医療機関を受診してみることをおすすめします。

暴飲暴食やアルコール、刺激物

揚げ物や肉などは消化に時間がかかり、その分胃に負担がかかります。アルコール、たばこ、炭酸飲料、香辛料、果汁なども、胃もたれを起こしやすくなります。

加齢や運動不足

口から入った食べ物や飲み物は、蠕動運動によって食道から胃、十二指腸、さらにその先へと送られていきます。蠕動運動を起こす力は、加齢や運動不足で衰えてしまいます。それによって胃での滞在時間が長くなり胃もたれが起こります。

ストレス

胃腸の働きは自律神経がコントロールしています。ストレスによって自律神経が乱れると、内容物を送るための胃腸の蠕動運動が弱くなったり、胃液がうまく分泌されなくなったりします。すると、胃から排出されるまでの時間が長くなり、胃もたれが起こります。

消化器の病気

胃や腸などの消化器に病気があると、胃もたれを起こすことがあります。

関連症状

胃もたれに関連する消化器の病気には、次のようなものが挙げられます。

胃がん

胃がんになっても早期のころはほとんど自覚症状がありませんが、病気が進行してくると胃もたれが起こることもあります。これは、がんの進行によって胃の働きが低下したり、食べ物の通過が邪魔されたりすることで、胃に留まる時間が長くなるためです。

ヘリコバクター・ピロリ菌感染

ヘリコバター・ピロリ菌は、胃の粘液や粘膜に生息している細菌で、自らを酸性の強い「胃液」から守るために、アンモニアなどをつくり出します。これらの物質などが胃粘膜を傷つけ、炎症を起こします。ヘリコバクター・ピロリ菌感染は、慢性胃炎の原因の8割を占めるとされ、慢性胃炎の症状として胃もたれなどの症状が繰り返し起こります。

胃炎(慢性胃炎)

胃粘膜にくり返し炎症が起こり、それが繰り返されることで治りにくくなっている状態です。ヘリコバクター・ピロリ菌への感染や暴飲暴食、ストレスなどが原因となります。胃もたれのほか、胃痛や胸やけなどの症状を繰り返します。

胃潰瘍

傷ついた胃粘膜に付着した消化酵素や胃酸が、胃粘膜や胃壁まで消化することで起こります。胃粘膜が傷つく原因としては、ヘリコバクター・ピロリ菌への感染、ストレス、非ステロイド性消炎鎮痛剤などがあります。

機能性ディスペプシア(FD:Functional Dyspepsia)

症状の原因となる疾患がないのに、胃もたれや膨満感、胃痛、みぞおちに灼けるような感じなどの症状がみられます。原因としては、胃・十二指腸運動の障害や胃・十二指腸の知覚過敏、ストレス、胃酸などが考えられています。

診断方法

胃もたれがある場合、次のような検査を行います。

レントゲン

一般的にはバリウム検査として知られている検査です。X線を通さない性質をもつ「バリウム」の造影剤を飲み、連続してX線を照射することで、食道から胃・十二指腸への流れ方や、粘膜の様子を確認することができる検査です。胃もたれを起こす原因となる病気を、見つけることにつながります。

胃カメラ検査

胃もたれの原因として胃の病気だと考えられる場合、口または鼻から内視鏡を挿入し、食道から胃までを直接観察する検査をおこないます。食道や胃がどのような状態になっているかを確認するためには、この検査が有用です。胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃がんなどの病変の早期発見が可能で、必要に応じて組織を採取し、更に詳しく検査することもあります。

また、胃カメラ検査をおこない、上記のような病気の可能性を除外することで、機能性ディスペプシアであると診断されることにもつながります。

血液検査

一般検査や生化学検査で、現在の健康状態を知ることができます。胃もたれの原因特定の判断材料とするため、項目を絞った検査をおこなうこともあります。

薬物療法による経過観察

胃もたれの原因となる病気や症状に応じたお薬を服用しながら、経過観察とすることもあります。機能性ディスペプシアの場合は、抗不安薬や抗うつ薬などが処方される場合もあります。

 

受診促進

食事やストレスなどの影響で起こる胃もたれは、どなたも経験したことのある、ありふれた症状かもしれません。しかし、その症状は本当に一時的なものですか?

もしも、胃もたれが続いて辛い、他にも胃痛がある、吐き気があるなどの症状がみられる場合は我慢せずに消化器内科を受診しましょう。胃もたれを引き起こしているのは、実は日常生活や場合によっては命に関わるような消化器の病気かもしれません。「いつもの胃もたれだから」と放置せずに、一度専門医を受診されることをおすすめします。

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