あつぎ内視鏡・内科クリニック 〒243-0018 神奈川県厚木市中町3-12-1 厚木国際ビル7F TEL:046-223-4976

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎について

大腸に慢性的な炎症が起こっていて、大腸の粘膜が赤く腫れていたり、ただれ(びらん)や潰瘍が起こっている状態です。激しい下痢や腹痛、血便などの症状が現れます。若い世代で発症することが多いですが、近年では中高年の方の発症も増えてきています。

主な症状

免疫機能が異常を起こして、炎症や潰瘍を引き起こしていると考えられていますが、明確な発症のメカニズムはいまだに解明されていません。
代表的な症状は以下です。

  • 下痢
  • 腹痛
  • 下血(血便)

症状が進行していくと発熱を伴ったり動悸や倦怠感など全身症状が現れます。
また、口内炎や関節痛、皮膚の炎症を引き起こす場合もあります。潰瘍性大腸炎は、症状が強く現れる活動期と、症状が落ち着く寛解期を繰り返すのが特徴です。

検査・診断

技術へのこだわり採血、便培養、大腸内視鏡検査などを行い、病気の確定診断を行います。
潰瘍性大腸炎は直腸から連続した大腸の炎症が見られるのが特徴です。炎症が起こる場所によって、直腸炎型(直腸だけに炎症が起こっている)、左側大腸炎型(直腸からS状結腸や下行結腸まで炎症が起こっている)、全大腸炎型(直腸からすべての大腸に炎症が広がっている)と分類することができます。大腸内視鏡検査では、大腸の粘膜を直接観察することで炎症を起こしている場所や状態を確認することができます。当院では、苦痛を最大限に抑えた『水浸法』を用いた大腸内視鏡検査を行っています。

 

潰瘍性大腸炎の治療法

症状が軽い方から中等症までの方であれば、5-アミノサリチル酸製剤や坐剤・注腸製剤の治療を行い症状の緩和を図ります。多くの場合、5-アミノサリチル酸製剤の内服で炎症をコントロールすることができます。
お薬の効果がいまいち現れなかった場合は、ステロイド剤内服・坐剤・注腸もしくは白血球成分除去療法などの治療法を用いることがあります。 なかなか炎症がおさまらない場合は、生物学的製剤や免疫調整剤などを用いて炎症を抑えます。
症状が落ち着いた後も活動期を繰り返す場合は、チオプリン製剤(免疫調整剤)を使う場合があります。
お薬による内科治療でもなかなか炎症がおさまらない時には、外科治療を行う場合もあります。

 

治療期間中の注意事項

お薬の内服などによって症状がおさまり、炎症がコントロールできたからといって、薬の服用を中断することは危険です。潰瘍性大腸炎は、活動期と寛解期を繰り返します。症状が落ち着いた後も、再熱しやすく再び活動期が起こりやすいので、決められた期間はお薬の服用を継続してください。潰瘍性大腸炎は、炎症や潰瘍を繰り返すことで大腸がんを発症するリスクが高まります。大腸がん予防のためにも大腸の炎症をしっかりとコントロールしていくことが大切です。

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